前に「プリンス・オブ・ペルシャ」を見たので、もう見たような気になっていたのですが、JCOMで録っていたのをチラ見したら見たことなかったことに気づいたのでそのまま視聴しました。

 

人間と神が同じ世界に共存している古代、という設定で作られた、壮大なファンタジー。エジプト王の座をめぐって争う神々とその背後でがんばる人間たち、という構図。

太陽神ラーの息子、オシリスが自分の息子ホルスに王座を譲ろうとしたそのとき、オシリスの弟セトがやってきてオシリスを殺し、ホルスの両目を奪って追放する。それまで人は死後、善行を積むことによって永遠の命を得ることができたが、セトは貢ぎ物の多寡で天国行きと地獄行きを振り分けることにして、人間は神々の奴隷となる…。

人間のベックは恋人ザヤと気ままな暮らしをしていたが、宝物殿にしまわれていたホルスの片方の目を盗んだことで逃亡するはめに、ザヤは殺されてしまう。ホルスならザヤを生き返らせることができると聞き、ホルスのところに目を届けに行き、それ以降はホルスと組んでセトへの反撃の機会を探る。

一方、ホルスの恋人だったハトホルはセトの妻となっているが、ホルスの行方を気にして、影に日向に協力する。

やがて、ホルスがザヤを生き返らせることができるというのはウソだったとわかり、ベックとホルスの間にもひびが入りかけ、セトとホルスの決戦も劣勢だが…?

神々が人間よりも一回り大きい生命体だと描くことで、撮影や合成は大変だったろうな、とか、神々の変身した姿はいかにもCGだな、とか、ちょっとテーマパークの乗り物で冒険しているような、単純さはあるのですが、それでもこうやって描ききると、まあそれなりに楽しめたかな、と思ったりします。

太陽神ラーは引退してゆっくりしているのかと思ったら、案外毎晩毎晩、闇の世界から襲ってくる別な連中を撃退する仕事があったり、年金生活には入れないんですね。あと、知恵を司る神トトとしてチャドウィック・ボーズマンが、ちょっとインテリ気取りのコミカルなキャラクターとして登場しています。あと、父王オシリスは見覚えあるなと思ったら「F/X」で特撮アーティストを演じたブライアン・ブラウンでした。