アガサ・クリスティものとしてはよくあるんでしょうが、ナゾを解こうと思って見ていると最後はメロドラマで終わってしまって、ちょっと残念な気持ちにもなる作品です。
戦後しばらくしての1950年代末、私立探偵ヘイワードに、大富豪の死のナゾを説いてくれと孫のソフィアから依頼が。実は彼らはちょっと前にカイロでつきあっていた過去が。
行ってみると屋敷に住む親類縁者はみんなクセのあるものばかり。未亡人は二人目の奥さんでとても若くてラスベガスのカジノで出会ったとか、息子の会社は倒産間際だとか。そして死んだ富豪の遺言状は書き換えられていたとか。
いろいろすったもんだして、未亡人とその愛人が逮捕されはするのだけど、どうもそんな単純な話ではなさそうだ、と怪しんでいると、さらに乳母が殺されたりして。
で、結局犯人は暇をもてあました末の孫娘だったとわかり、そして彼女の犯罪を悟った大叔母が車で崖から転落して終わり。まさかのバッドエンドでした。
グレン・クロースが大叔母、久しぶりに見たジュリアン・サンズとジリアン・アンダーソンが夫婦役で出演とか、なかなかお得感がありました。
主人公のヘイワード役はマックス・アイアンズ、たいして推理の活躍場面もなくさえない感じでしたが、ジェレミー・アイアンズの息子でしたか。
