三部作の真ん中です。1本に2話、という型式です。

相変わらず村にとどまって黒騎士の乙女殺しをどう防ぐか考えているゴーゴリたち。ゴーゴリは死んだ捜査官グローのメモを見て、自分の出自に疑問を抱く。そこに怪しい旅人風の男が。そして村の若者に恋する二人の姉妹。姉のダリーナの方が森でさらわれたらしい。

グローのメモから、殺人は祝日を狙って起きているらしいと推定、さらわれたダリーナはまだ生きていると推定する。また粉屋の娘の幽霊オクサーナに聞き、娘の血が儀式に使われるらしいと推察、「クマの泉」に向かうと、そこにダリーナと、彼女を殺せと唆された妹の恋人が。間一髪で彼氏の方を倒すのだが剣で重症を追ってしまうダリーナ。医師のレオポルドの必死の治療で息を吹き返し安心したのも束の間、祭りに参加した娘の一人が犠牲になっていた。

次の話は、村の娘たちを救うために、一カ所に集めようという作戦を立てる話。奇しくもそのとき、村の魔女が襲われる事件が起きる。チームは作戦を立てて犯人をつかまえるが、ゴーゴリを人質にとって逃げ出す。彼は単独行動をとっていた悪魔払いで、巨大な悪魔ヴィーの召喚を防ごうと魔女をおとりにしていたのだった。巨大な魔方陣で防御しながら魔法を唱え、間一髪でヴィーをやっつけたが、集めていた娘たちは、黒騎士の襲撃を受け、全滅してしまう。

ゴーゴリが前よりも頼もしく、積極的に作戦を立てたり、ゴーゴリをめぐる、人妻であるリザと、水の精オクサーナの三角関係など、構図が段々見えてきた部分も。そしてゴーゴリの魔界的な要素が出生の秘密と関係していたことがわかります。

オクサーナの健気でゴーゴリに尽くす感じ、いいなぁと思ったり、リザの夫の奇妙な感じはなんなんだろうと思ったり。あと、鍛冶屋ヴァクーラの娘がめちゃめちゃかわいいです。

映像的にも、音響的にも、かなりレベルが高くって、ただ、デジタルの恩恵をフルに被った感じのテレビ的な匂いはします。日本だったら、芥川龍之介とかの世界に、確かに近いんだろうな、とか思ったり。