魔女と戦ってきた人間。ペストの流行した中世にいったん退治したと思いきや、その魔女に不死の呪いをかけられて生き続けてきたウィッチ・ハンターが主人公のコールダー。その後も800年間、魔女を狩り続けてきた。ただし、悪事を働いた魔女だけを、亜空間に閉じ込めている。
そして協力する人間たちの組織も。トップ(マイケル・ケイン)の引退に伴い、跡継ぎ(イライジャ・ウッド)と引き継ぎ。というそのとき、先代が殺される事件が。死んだと思ったけど、呪いで仮死状態に。背景にはなにが?
どうもコールダーの過去の記憶にヒントがある、と記憶を探ってくれる魔女の店に。するとそこに邪魔が。店を焼かれた魔女クロエも襲われる。コールダーは彼女の能力「スリープウォーカー」に着目し、記憶を探らせる。実はコールダーの不死の秘密は、当時殺した魔女の心臓を破壊せずに保管していることにあった。実は人間の組織が密かに保管し、引き継ぎ続けていたのだった。
魔女の心臓を盗み出した組織が彼女を復活させ、新たな疫病を流行らせて人類を滅亡させようとしているところ、コールダーとクロエが駆けつけ、なんとかくい止める。途中で跡継ぎのドランも裏切っていたことが分かり、先代が復帰してサポートを続けることに。
クロエ役のローズ・レスリーって、ちょっとウィノナ・ライダーとアナ・ケンドリックを思わせるところがあり、好きなタイプの女優さんです。「ダウントン・アビー」が出世作のようですね。ただ、いかにものヒロイン像で主役に簡単に惚れたり、魔女なのに人間側に肩入れしたり、行動原理にもう少し説得力がほしかったかな。裏切るドランも、バックグラウンドチェックが甘すぎでしょう、とかプロット上の穴はたくさんありますが、まあ頑張ったんじゃないでしょうか。
