序盤に監禁されていたところから逃げ出した少女が木材トラックに飛び下りて逃げたけど凍死したところから始まるので、ちょっとツイン・ピークス味ある話かな、と思ったり、刑事が最初だけ妙に鋭い推理をしたりするな、とか思っていたのですが、肝心の犯人が最初から割れていて、しかもちゃんと供述のできない障害者かな、と思わせてそこから多重人格説だとか、外部幇助説とか散々話をそらしておいて、結局○○○かよ!みたいな。

刑事の主人公にも別居している娘がいる、とかその刑事としての生き方について悩んでいるようでもあり、そうでもないようでもあり。そしてかつて彼と組んでいた女性捜査官は今はプロファイリングの仕事をしているんだけど、うまくいってるんだかいってないんだかハッキリしない仕事ぶり。

さらに本筋とは別に性犯罪者をワナにかけては去勢手術を強制的におこなう美少女と元裁判官のコンビがからんできて、すごくとっちらかった方向に。

そして、ラストは逃げ出した犯人と氷上で対決、と「邦題そこから取ったんかい!」と。

ちょっと障害者をネタに犯罪者に仕立てる趣味の悪さも含めて、道具立てはともかくもう少しなんとかしてほしかった。

元裁判官役がF・マレー・エイブハラムかと思ったらまたベン・キングズレーだった。2分の1の確率で当たるはずなんだけど。