ウィル・スミスが出なかった理由は知りませんが、元大統領のビル・プルマンや昏睡状態に陥った科学者、そしてジェフ・ゴールドブラムを生かしながら、次世代の若手の青春群像劇に引き継いでいくあたり、やっぱりエメリッヒは見せ上手だなぁと思いました。
月に基地を展開して次の攻撃には備えていたつもりの地球。前回の宇宙人撃退を祝ってのお祝いをする予定が、どうもあちこちで不調。と思うとアメリカに残されていた巨大な宇宙船が突然パワーが入ったり、不穏な動き。そして月の基地の前には未知の宇宙船。大統領の一言で先制攻撃、撃ち落とすことに。
残骸を探ろうとしていたそのとき、圧倒的な攻撃をうけ、地球側は圧倒的劣勢に。捕虜にしていたエイリアンたちも騒ぎだす。
同時に元大統領ウィットモアや科学者オークンには宇宙人との交信によるフラッシュバックが。どうもいやな予感。宇宙人の捕虜と交信すると「女王が…」と不穏な情報が。同時に月面で撃ち落とした宇宙船の残骸から謎の球体が。それはかつてあのエイリアンたちに滅ぼされた文明が残した人工知能だった。あのエイリアンたちは地球のコアから直接エネルギーを吸い取ろうとしているのだと。それが済んだら地球からは地磁気が失われやがて大気も。死の星になる。
幸い、敵の女王はこの球体を察知して襲ってくるはず、その信号をおとりに女王さえ倒せば、大群は母星に呼び戻されるはず。ということで、誰かが戦闘機に乗っておとりとして女王に接近して自爆しなければ。誰が?元飛行機乗りの元大統領に決まってるでしょ!というわけで、最後の見せ場。ただし、その攻撃で女王は死なずに、基地にせまる。そこに、エイリアンの宇宙船を乗っ取った若手がやってきて危機一髪、女王を仕留めて残り2分くらい?で地球は救われるという。
ありがちなCGで爆発シーンばかり派手に作るのとはちょっと違い、人間関係や触れ合い、成長で見せる部分が多くて、キャラクターの数が多い割にはちゃんと整理して見せてくれたかなと思います。その辺が巨匠の巨匠たるゆえんかと。
