序盤の身体の重さとかの演技がやや過剰かなとかプロットが雑すぎとかそういう問題は別にして、殺陣と殺しのバリエーションを振り付けのように見せ続ける映画でした。

寿司マスターがなんであんなに全体の中で強いというポジションをもらえているのかはよくわかりませんでしたが、弟子達を含めた、後半のジョン・ウィックのファンぶりとか、ユーモアはありましたかね。

前作のラストで、コンチネンタル・ホテルの中で掟破りの殺しをやってしまって、全世界の殺し屋から追われる、という立場になったジョン・ウィックが逃げるところから始まります。1時間だけ猶予があるところから始まるけど、なんだかぐずぐずしてる。その間にどんどん見つかって次から次に刺客がやってくるんだけど、案外手間取ったりして、無駄に怪我したりして、なかなかもたつくなぁ、と思ったり。

その間に、コンチネンタルには裁定人というのがやってきて、ジョン・ウィックに甘く接した人々に組織から処罰が、そこで権威をかさに着て威張る裁定人。ボウリー・キングも寿司屋にめった斬りにされてしまいます。

逃げる途中で立ち寄るカサブランカのソフィア役がハル・ベリー。いろんな映画で酷評されたりしますが、やはり独特な存在感はもった女優さんだと思います。で、犬を使ったアクションはなかなかでした。

後半は、組織のトップに直談判したら、コンチネンタル・ホテルのトップのウィンストンを殺せば許してあげるよん、とか言われるままに指を詰めたりして、本当にそれでいいの?と思ってると、土壇場で心変わり。組織とコンチネンタル・ホテルの全面対決に。

そこで組織の強力な装甲の戦闘員たちに苦労しながらもアールとの協力で撃退し、寿司屋のみなさんをやっつけて、裁定人とコンチネンタルは手打ち、と思ったらウィンストンは裏切ってジョンはホテルの屋上から転落。

かろうじて一命をとりとめてたどり着いたのは生きていたボウリー・キングのアジト。二人して組織に対してむかついたね、と傷をなめあうところで終わり。

もう、なんで生き延びたいんだかわからないジョン・ウィック、なんだかんだで仙人的な強さでボロボロになりながらも相手を制していく、というのの繰り返しでしたが、それでもなんとなく飽きずに見られたのは、アクションのバリエーションがあったからですかね。

組織のトップの言うことはすごく素直に聞いちゃったり、何を考えているのかはよくわからない人だなぁ、と思いながら見ました。