思いの外よくできたSFホラーラブコメディーでした。
アイルランドの離島に一時的な人員補給でやってきた女性警察官リサと、地元の酔っぱらい警察官オシェイが組んで、未知の吸血生物をやっつけるお話です。
最初の出会いの瞬間からオシェイは酔っぱらって船着場へリサを迎えに。リサは対照的に生真面目な警察官。
折しも、海では漁船が謎の生物に襲われ、船員が行方不明。浜にはクジラの死体が多数打ち上げられます。地元の漁師の網には不審な生物が。
で、浜で人が襲われたり、捕まえていた一匹が逃げ出して襲いかかったりする中で、段々襲われても大丈夫な人が出てくる。それはなぜか?酔っぱらっていたからだ、と判明。生物は水と血が必要らしい。
大々的な応援は嵐が迫っているので期待できず。みんなは酒場に住民を集めて酒盛りさせることに。
そのうち卵から孵った無数の幼獣とメスの匂いを追ってやってきた巨大なオスにパブが襲われる。リサとオシェイの機転により危機一髪やっつける、というお話。
地元民たちの陽気な酔っぱらいぶり、最初のオシェイとリサのダメ人間と生真面目人間のコントラストが、後半になって逆転してくるのが微笑ましいです。
オシェイ役リチャード・コイルは、「プロヴァンスの贈りもの」などにも出演していますがイギリスのテレビドラマベースの活躍が多いようです。ややアウトロー的なキャラクターが似合うんでしょうね。リサ役のルース・ブラッドリーは「プライミーバル」や「ドクター・フー」などテレビシリーズ中心で、最近では「ヒューマンズ」にも出ています。少しサラ・ウェイン・キャリーズを思わせる親しみやすさがいいですね。