「プリズン・ブレイク」じゃないから、刑務所に入っているわけじゃないですが、「脱出」するからには何かそういう施設に入っている、という設定は必要なわけで。
今回はブレスリンが警備会社の社長になって、管理職としての立場に。人質救出作戦で身勝手な行動をとって社員を一人クビに。そしてその1年後の事件。若きホープ、シューが幼なじみの警備を引き受けたのがきっかけで一緒に拉致される。この経緯もずいぶん油断してるな、という印象。
そして閉じ込められた監獄が、とてもおしゃれにデジタル化された印象。時々興行として囚人同士のファイトがあるという趣向。でも、これもどこまで本気で戦っているのか、いまいち不明。そもそも、ここに閉じ込められている大多数の人々は下っぱなんじゃないか、そんな印象がぬぐえない。前回も思ったけど、そんなふうにして飼うぐらいならなぜ殺さないのか、非常に疑問。
で、黒幕は結局1年前にクビにした部下キンブラル。最後はブレスリンも拉致して対決。いろんな細工をして内部の構造を把握したり無線で通信したりやりたい放題で大逆転。ブレスリンとキンブラルの一騎討ちでやっつけて終わり。
囲碁を使ったりして、なかなか東洋風味は面白かったですが、結局脱獄のための必要3条件は前回と同じで、内部構造の把握とかもちょっとおざなり。そういうところの形式主義に陥っても先は開けないような。囚人を本気で脱走させないのであれば、もっと個人をちゃんと監視すればたいていのことは予防できてしまうように思えました。