「記憶探偵」とキャラがかぶってるなぁ、と思いながら見始めたんですが、途中からこんな神経質な人で医者が務まるのかなぁ、と心配になってしまいました。
娘を亡くした精神科医ピーターが、いろんな人のカウンセリングをしながら、ある日不思議な少女の訪問を受ける。そのうちにその少女はすでに死んでいるということが明らかになり、他の患者たちや、彼らを紹介してくれた恩師も次々と幻影だったことがわかってきます。
ここまで全部妄想だとすると生計がなりたっていないわけで、大丈夫かな、と思ったのはここだけの話。
で、すべてはある日付を指している。それは自分でも抑圧していた記憶。14歳の時に起きた列車脱線事故。故郷にもどりその時いっしょにいた同級生に会って話すと、いまさら旧悪を暴かれるのは御免だと突き放されます。
警察に行って自転車を線路に放置したのが原因だと話すと、担当の女性警官バーバラは当時の被害者の娘。大事にはならないだろうと寛大な態度。しかしこれで悪霊が消え失せるかというとそんなことはなく、さらに抑圧していた記憶まで次第に明らかに。それは、列車には乗っていなかったはずのもう一人の被害者と警官だった父親の意外な正体だった。
後半になって、バーバラとピーターが真相に迫りだしてから、一気にテンポが出てきますが、前半のこけおどしまじりのホラーテイストとピーターの錯乱ぶりがややくどいかなと思いました。また、最後の意外な真相、という部分や、自分の犯罪を隠すためにはなんでもしちゃうピーターの父親って、とちょっと引いてしまう部分もありました。
でも、トータルでは後半に点数を稼いだのでまあまあ楽しめる作品だったかなと思います。