2000年の映画なので、サイコキラーものとしてはやや古めかしい部類でしょうか。ジェームズ・スペイダーって、キアヌと同世代なんだっけか、とちょっとこの取り合わせが不思議に見えました。あと、マリサ・トーメイが、精神カウンセラーの役柄で出ていて、最初はちょっと生活感のある疲れた感じだな、と思っていましたが、後半になって私服に着替えたらキュートな感じでちょっとうれしかったです。

女性をストーキングして、生活パターンを完全に把握してからピアノ線で首を締めて殺す連続殺人犯。ロスで捜査に失敗してシカゴに引きこもった元FBI捜査官ジョエル。するとなぜか同様な犯罪がシカゴでも起き始め、犯行を予告する写真がジョエルの元に届き始める…。

ターゲットにされる女性の写真をテレビで公開して正体を突き止めようとするのだけど、大きな街で他人への無関心ぶりなのか、いつも一歩犯人に先を越されて殺されてしまう。

そのうち犯人もエスカレートして、ジョエルの主治医を狙って最終決着を、という筋立て。どうも精神分析すると、犯人もジョエルに見てもらうことで満足感を得ていたと。ジョエルはロスで殺された恋人とは不倫関係だったことが後半明かされるのですが、それは別に納得感が増す伏線ではなかったですね。

でもとにかく、最後には先生を助けて、爆発するビルから川に飛び込んで逃れるという危機一髪。犯人は火に巻き込まれて死んでメデタシメデタシ。

ジェームズ・スペイダーって、少し健康的にしたクリストファー・ウォーケンっていう感じですね。キアヌのサイコぶりが、よくやった、という感じなんでしょうか。ちょっと犯罪の種類は小粒だったかも、と思いました。前半で殺される女の子が二人、どちらもキュートで気の毒でした。