ホラーかと思ったら後半は少しSFっぽくなるんですが、結果的には新しいものはないという、安いんだか豪華なんだかわからない映画です。

主人公エイプリルが売りに出ている母の山小屋の写真を撮るために恋人のカイルと旅行に。そこに友人3人が相乗りして馬鹿騒ぎ旅行に。

行った先の山の中で、幼いころに遊んだトラビスおじさん(マイケル・アイアンサイド)と再会したり。

で、嵐になり、近くで何か墜落したと思ったらそれはUFOで、何かが抜け出して歩き回ってるらしい。パニックして小屋に戻ったら窓の外にエイリアンがいるから撃って、逃げよう、となって、車で出たら街に戻る道は倒木が邪魔して通れない、そこに宇宙船が追いついてきて女の子が一人さらわれて。

慌てて走り回ってトラビスの家にいったん避難するけどやっぱり山小屋に戻って、トラビスは結局やられてしまい、若者たちも一人ずつやられていくという。

最後カイルが連れさられたのを悲しんでエイプリルがUFOを呼び戻して、一緒に連れて行かれるけど宇宙船の中で目覚めて、カイルも呼び覚まして再会を喜んだところをエイリアンたちに目撃されて次の瞬間には地上に戻されていた。

なんだったんだろう、と思って人里に降りて人の気配がして助かった、と思ったらまさかのバッドエンド。

元々の縦軸は、カイルにプロポーズされたけどニューヨークでの仕事が決まっていたエイプリルが断ったところから、やっぱりこの人好きだわ、となるまでのストーリーなわけですが、それまでのプロセスがいかにもホラーに出てくるバカな大学生のノリなので、誰にも共感できない時間が長すぎて。

結局、エイリアンが何をやりたかったのか、なぜカイルとエイプリルは選ばれたのか、なぜ意識が回復したのか、など、既存のエイリアンの断片的な情報から踏み込んだものがほとんどなくて、謎めかせて終わっただけでした。

まあ、なにか意外性があったか、というと、いつもの細身のグレイが意外に戦闘力が高い、というところだけですが、アクションシーンをちゃんと見せるわけでもないので、説得力はそこまでではありませんでした。