ちょっと前に「ダークサイド・ミステリー」でこのディアトロフ峠の話を見たときにいろいろと想像を膨らませていたのですが、そこから自然に思いつく話よりはよほど荒唐無稽になっていて、現実味がないと怖くないんですよね。
かつてのディアトロフ隊の足跡をたどってドキュメンタリーを撮ろうとする学生たちなんですが、行ってすぐに、行方不明になった、というオチの部分を明かしてから、1カ月戻って、彼らの足跡を時系列でたどっていく、というスタイル。
あとは「ブレアウィッチ」路線の手持ちビデオ映像が続きます。
途中で、ディアトロフ事件の死者が全部で11人いた、という新情報を出して興味をつないだりするんですが、途中で鋼鉄のドアを発見したあたりからもう、まじめに見るのが辛くなってきました。
終盤はよくあるゾンビもの、ラストのオチもそんなに意外性もなく、エンドクレジットで監督がレニー・ハーリンだったことを思い出して、まあしかたないか、と思うことにしました。
特に途中の事件が起きたときの各キャラクターの反応がバカすぎて、山をなめんな、とかいう以前にちょっとは頭つかえよ、少しは会話を成立させろよ、とこのチームの編成自体が間違っていたんじゃないか、と感じてしまうともう入り込めませんでした。