ミラ・ジョヴォヴィッチ主演で、日本語版のジャケットとかは派手なアクション映画みたいに見えますが、もっと地味でもっと出来が悪いです。
「プロフェシー」とかに似てますかね。アラスカのノームという町で住民が不眠症に悩まされていて、催眠術で原因を探ったら、陰惨な事件が起き始める。主人公アビー・タイラーの夫は惨殺され、娘は精神的な理由で目が見えなくなり、息子にも信用されなくなる。
撮影しているビデオは映像が乱れ証拠が残らない、友人の精神科医も懐疑的。そんななか、夫の本を手がかりにシュメール文明の研究家に連絡をとったら、ビデオにかすかに残っている言葉が少し解読できて、なにやらスケールのデカイはなしになってきた、と。
結局、監視されている最中にも宇宙人がやってきて娘がさらわれたりしてるんですが、保安官はそれも無視してアビーの精神の問題として片づけます。最終的には夫は拳銃自殺だったと明かされ、アビーは最後の催眠術で首の骨を折り半身不随になって救いのないお話に。
そもそも、なぜ催眠術での研究を進めるのか、なぜ途中で警察に相談しないのか、議論の進め方があまりにも科学者らしくない、など、共感できない要素が多すぎました。
実録フィルムと称する映像とドラマが画面分割でシンクロしながら進むのが特徴としては新しいのでしょうか。でも、「ブレアウィッチ」的なこけおどしホラー以上のものではなく、ちょっと残念。