東京を舞台に、狭い車道でいかに見せるか工夫した、その結果がドリフト走行に着目したということなんでしょうね。
レギュラーキャストがラスト2分を除いて一人もいない、という中で、新キャストの高校生ショーンがアメリカでトラブルを起こして、東京に強制送還。そこで新しいクラスでは柴田理恵さんの先生に「上履き」を繰り返されて、上履きファッション強制、詰め襟の学ラン含めてなんの羞恥プレーなのかな、と思えてしまいました。日本語は割に自然に聞こえましたが。
で、父親に謹慎を言い渡されているにも関わらず、夜の町ではレースが行われていることを知って、よせばいいのにヤクザの甥タカシにけんかを売ってコテンパンにやられる。だけどそこでハンというタカシの知り合いに見込まれてドリフトのテクニックを仕込んでもらう。
一方、タカシはおじさんのヤクザ(千葉真一)から上納金のピンハネを疑われ、タカシはハンを責める、同時に惚れているニーラがショーンと仲がいいのが妬けてしかたない。で、都内路上で三つ巴のカーチェイスの末、ハンが死んでしまうという。
で、ショーンは腹をくくってヤクザの叔父さんに勝負を申し出て、山でタカシとのさしの勝負。でそれに勝ってみんな自由に。めでたしめでたし。
なんでしょうね、このヤクザリスペクト。最初から反社の言いなりになって闇の序列に従うこのよい子たち、なんかもう少し疑うことを知ってほしいなと思いました。
日本人キャストは他に北川景子とか真木よう子とかいたんですが大した印象は残せないませんね。KONISHIKIもあんまりリスペクトのある扱いとは言えないでしょう。妻夫木聡さんは、東京で最初のレースのスタートを宣言するだけの役割ですかね。中川翔子さん、出ていたの気づきませんでした。
序盤の小物感、がっかり感の割には後半はそれなりに見られたと思いますが、主にハンの魅力によるところが大きかったですかね。でも大きな意味で彼らを動かしている原動力や、高校生としての素顔みたいなものはほとんどなかったかなと思います。ニーラの扱いも単にあちこちをたらい回しにされる物同然。これが日本の女性観、と言えばそれまでですが。