ミラ・ジョヴォヴィッチがまだ少し若いころの作品ですが、血液感染が原因でヴァンパイヤ側になってしまった主人公の人間側との闘争、という体で次々に敵を切り殺していきます。
「スカイ・キャプテン」みたいに、あとで全部合成するタイプの映像で、ところどころ髪の毛の質感とか合成のヌケが悪くて、ちょっと時代を感じさせますね。
ストーリー冒頭で強奪した荷物というのが兵器ではなくて少年だった、というところから、その少年の存在意義は、という謎をきっかけに、かつて主人公が流産で失ったわが子へのこだわりが少年の命を救う使命感に目覚めさせてゆく、というのが見どころといえば見どころでしょうか。
全体を通じては、ちょっと謎と解決が分かりにくくて、手前味噌な感じの理屈ばっかりだった感じですね。
相棒の科学者ガース役がウィリアム・フィクナーで、いい奴っぽいンですが、ぜんぜん報われない、悲しいキャラでした。