リアム・ニーソンが、普段の刑事くずれとはちがった、マフィアの殺し屋としてワルを演じているんですが、途中からストイックで冷静で、息子とその家族を稼業に巻き込むまいとする愛情あふれる父親になっていくので、結局普段とはかわらない善玉感あふれるアクションものになるという。つまりいつものやつです。

昔からの盟友としてマフィアのボス・ショーンをやるのがエド・ハリス。名前からするとアイリッシュマフィアですかね。ただ、やってることはイタリアマフィアっぽい。昔はなんでもやったけど今はビジネスとして合法的な運営をしている、らしい。ところがその息子ダニーは麻薬に溺れ、わるい友達もでき、アルバニアのマフィアと退っぴきならない関係に。麻薬の取引を父に取りなす、と空手形を与えてしまいひっこみがつかなくなり、殺してしまう無軌道ぶり。

そして、たまたま目撃したマイクまでも殺そうとしたので、父親ジミー(ニーソン)が殺す、という事件です。そこから、息子の復讐に燃えるショーンとジミーがどう決着をつけるか、そして第三の追手は…。

父親を嫌って家族から切り離そうとする息子マイク、自分が巻き込まれた世界に対する自覚がちょっと薄くて、序盤イライラしますが、だんだん調子出てきます。

ラストは案外あっけない、と思ったらなんで油断してたの!みたいな話です。

エンディングはすがすがしかったのに、エンドタイトルが再度おどろおどろしいの、なぜ!と思います。

でも、かっこいいオヤジさんぶりは堪能できますかね。アクションが暗い中でよく見えなかったところもありました。