シリーズの第1作なので、ちょっと面食らったのもありますが、こんなものかなぁ、というのが正直な感想。登場人物の紹介の仕方も荒っぽく、人間関係も類型的かなぁと思ってしまいました。

途中で人物関係のひねりが少しあり、おっと思ったのですが、終盤に至るとどうしてそうなるのかな、と首をひねったり、謎っぽいものが実は謎じゃなかったり、肩すかしをくらった印象です。

 

以下ネタバレあり。

 

ストーリー的には謎のお兄ちゃんブライアンがツナサンドのまずい店にやってきて、奥の機嫌悪そうな兄ちゃんに目をつけてたり、いきなりけんかを売られてたり。で、それは兄ちゃん(ドミニク)と接触するためのとっかかりだったと。夜になるとストリートカーレースが。そこに貫祿十分でやってきたドミニクにレースを挑むブライアン。惜敗するけど、そのあと警察に追われてるときに助けたりして気に入られる。

 

で、なんとなくファミリーに引き入れられる、みたいな流れ。その途中で警察に引っ張られるのでどうしたのかな、と思ったら、実は潜入捜査をしている刑事だったと。FBIと合同捜査でトラックごとかっさらう強盗を行うスピードカーの集団を探していると。で、ドミニクとその周辺が怪しいのだと。

 

調べているうちにドミニクの仲間に疑われて正体がばれかけたり、妹のミアと恋に落ちたり。で、トラックの連中も気が立っていて復讐に燃えているから早く犯人を挙げないと、と急かされるブライアン。でも状況証拠ばかりだし、と渋っているところ、中国系のグループを強制的に捜査したらシロだったと。じゃあ、あとはドミニクたちしかいないだろ、ということで次逮捕するよ、みたいな話に。でもブライアンは踏み切れない。

 

レースの夜に口論するドミニクとミア、そこでミアに正体を打ち明けて、ドミニクたちの向かっている場所を突き止めて追っかけると。ここまできたところで、強盗団はドミニクたちだったのか、そのオチはなんか一ひねりするのが普通じゃないですか。ひねらないんですよ。そして強盗に出発するドミニクたちを客観的に描写しちゃうんですよ。目を疑いますよ。

 

で、トラックを襲うけどショットガンで反撃されて、一人は重症、トラックに張りついたところを助けようとするけど、ドミニクもレティも反撃されて車はおシャカ。そこに駆けつけたブライアンがなんとか仲間を救出してくれるけど、救急ヘリを頼むときに正体ばれてしまうと。

 

そして、ドミニクの家についたら今度は仲間が中国グループに狙撃され死亡。ブライアンとドミニクがやり返す。最後は二人でカーレースして、最後はブライアンは自分の車をあげてドミニクを逃がしてしまう。これでいいのかな、と思うところがあったり。

カーレース的には、最初のが一番印象に残って、後になるほど地味になる感じもちょっと惜しいな、と。

 

配役的には、ヴィン・ディーゼルがまだ若いな、というのと、ポール・ウォーカー、中途半端なイケメンぶりだな、というのと、ミシェル・ロドリゲスはこのシリーズとバイオハザードシリーズだけで有名人になったのだな、というのと、ミア役のジョーダナ・ブリュースターはかわいかったな、というあたり。