ジム・キャリーだと思わないでずっと見ていたんですが、マット・ディロンとかホアキン・フェニックスでもできるような役をなんでわざわざジム・キャリーがやる必要あるんでしょうね。

ポーランドのお話。引退間近の刑事が、どうも警察署内の仕事を干されて定年までデスクワークをやっとれ、と言われたけど、その前に一旗上げたい、と思っているうちに、迷宮入りかと思われた事件にそっくりな小説が出ていることを知る。

調べてみると作家コズロフが怪しい。署長グレゴールはこのコズロフと、殺人の被害者と同じセックスクラブの常連だったらしい。怪しい。ということで、もう作家を犯人と決めつけて捜査をしてゆく、というのですな。

途中でコズロフの愛人カシアとやっちゃったり、家族をおろそかにして、盗撮テープ鑑賞にのめり込んだり、どう考えてもこの刑事、ただの無能。

で、結局はその捜査でなんとか供述書をとって、コズロフを犯人として挙げられた、と思ったらその直後に彼には鉄壁のアリバイがあったことがわかる。結果、得をしたのは署長を追い落として自分がその座についたナンバー2だったり。

うちひしがれて、さらに老母がテレビを見ている最中に死んでいた、ということが分かり「孤独には死なせない」と交わした約束すら守れなかった最悪の息子。

最後にもう一度カシアのところに真相を聞きに行くと、本当のことをついに教えてはくれるのだけど…。

まあ、端的に言ってしまうと「D坂の殺人事件」みたいなもんですが、こっちの話には名探偵がいませんがな。

シャルロット・ゲインズブールがカシア役なんですね。そこそこの露出はするけど、モロには見せないのが、彼女のクラスでしょうかね。