「アベンジャーズ」シリーズの前回の引きを考えるとどうなってるのかな、と思って見始めたのですが、ラストでそう来ましたか、と。どうなるんでしょう。最後のテロップにも「?」が付くとか。

前回の活躍から、キャプテン・アメリカに頼まれてドイツで仕事を手伝ったためにソコヴィア条約違反として自宅軟禁を言い渡されたスコット。ホープともピム博士とも連絡をとったらいけないことになり、FBIに厳しく監視される日々。これをごまかしながら、いかに事件を解決するか、という縛りが今回のひとつの特徴。

前回のナノ世界へのダイブで、量子世界に触れたことで、微妙に夢の中に不思議な光景をみるスコット。そのことをピム博士に電話したそのタイミングで、博士とホープも、量子世界に消えたと思われていた母親の手がかりを探していた。そこで二人はスコットを拉致。自宅を抜け出したことをFBIに知られたらまた刑務所に逆戻り、とアセるスコット。でもとにかく母親をとりもどす実験にはつきあうことに。

必要な部品を調達するために闇商人にコンタクト。しかし、闇商人はFBIの裏切り者と内通、裏取引のためにピム博士のラボを手に入れようとする。そこに現れてラボを横取りしたのが“ゴースト”と呼ばれる謎の怪人。身体が微妙に透けていて物理攻撃が通用しない相手。

調べてみると、彼女はかつてのピム博士の同僚の娘エイヴァ。彼女の言い分では不当にクビにされた父は実験中に事故死、エイヴァも実験の影響で分子構造が不安定な身体に。行方を探すために協力を仰いだフォスター博士も裏でエイヴァを手伝っていたことがわかる。

全体を通じてはこのラボの争奪戦で、エイヴァと闇組織との三つ巴の争い。その結果として、母ジャネットを取り戻せるか?という話です。

まあ、最終的にはめでたしめでたし、で行くわけですが、量子世界でジャネットがピム博士と同じように歳をとっている理屈はどう付くんでしょうね。サイズの違いと時間の関係って、もっと微妙なものかと思っていたんですが。そしてなんですかね、彼女の能力。量子世界に入っても使える通信機器とか、いろいろ謎だったりします。

戦闘アクションは、少し単調になりましたかね。くすっと笑わせる演出は健在で、作品ごとのノリの違いは保たれていると思います。とにかく娘キャシーのかわいさが最高です。

闇組織の自白剤とか、なかまの3バカトリオの活躍とかは、また楽しかったです。そのうちの一人を演じているデヴィッド・ダストマルチャンが、ラッキー池田さんにそっくりなんですけど。