3Dではなく、DVDで見ました。軽くジュール・ヴェルヌの地底探検に基づきながら、現代に置き換えての映像化。本を参考にした科学者の兄の足跡をたどる弟と甥の冒険を縦軸に。
ヴェルヌ本をベースに行く、というところですでに厳密な意味での科学的な検証には耐えない、とわかった上で、どう楽しく冒険を作っていくか、という潔い割り切りがあるので、それなりに楽しめました。
兄を亡くして彼が残した研究室も閉鎖されそうなトレバー。甥っ子のお守りを任されている最中に、兄の遺品の本の中の書き込みから、不思議な観測結果を発見。現在の観測記録とまさしく一致と。兄が行ったはずの探検の足跡をたどりに出発。甥のショーンも最初は今風のやさぐれた若者かと思ったら父親の足跡には食いついて一緒に旅することに。
アイスランドの研究所を訪ねると博士はすでに亡く、娘の山小屋だけが。彼女をガイドに山に登っている最中に雷をよけようとして洞窟に入ったとたんに崖崩れで閉じ込められ、抜け道を探す間にどんどん地下に落下することに。
途中で「インディー・ジョーンズ魔宮の伝説」みたいなトロッコレースがあったりしつつ、マントルのさらに下にある地下世界に到達。ここがもう不思議なくらいに明るくて、いったい生態系はどうなっているのかと。だけどここを暗くリアルに作ってしまってはエンターテイメント失格。陸や海の野生のクリーチャーをたくさん出しながら、脱出劇を描いてゆきます。
まあ、ティラノサウルスが昔ながらの爬虫類丸出しだったり、なぜか地下に携帯電話がつながったり、あら探しをしたらいくらでも、なのですが、限られたキャストの中の人間関係のわかりやすさを含めて、ジュブナイル冒険の楽しさはちゃんとあったかなと思います。
ブレンダン・フレイザーも、かっこよくはないですが、ダメ男の魅力は十分に健在。ちなみに続編も作られているのですが、そっちにはブレンダンは出演せず、ドゥウェイン・ジョンソンが主演。ショーン役だけが続投しています。