「マイティ・ソー」は独立した宇宙を支配する神々の話で、「アベンジャーズ」への依存度が低い世界かなと思ってます。
今回は、9つの惑星直列とかつての神々の戦いで失われた「エーテル」を巡る戦い。そしてそのエーテルが、前回ソーの地球の彼女だったジェーン・フォスター(ナタリー・ポートマン)にとりついてしまうというお話。
なんでジェーンが選ばれてエーテルに呼ばれたのか、とかいま一つよくわからなかったですけどね。でも感染してしまって、ソーがアズガルドに連れて行って治そうとしても向こうの医学でも打つ手がないと。でもとりあえず隠しておけ、ということでソーとロキの母親のフリッガ(レネ・ルッソ)が匿っています。
そこに、エーテルをかつて取り逃がした闇の帝王マレキスが目覚めて追ってきて、こんなに軍事力・技術力があるならなんで前回敗北したのかなと思ってしまいますが。
アズガルドの王オーディン(アンソニー・ホプキンス)は有能な王だったけれどももう疲れたのか、息子のソーに王座を譲りたがっていると。実際、アズガルドが襲われても、大した反撃もできずに妻フリッガもみすみす殺されるし、バリアも破られるし、散々ですね。ロキは「アベンジャーズ」の最後でつかまってそこから投獄。その後ソーとオーディンの間でジェーンをどうするか、エーテルをどうするか、について意見の食い違いが生まれたことで、ソーは反逆のリスクを冒すことに。まさかのロキとの再タッグは「48時間」のようなギブアンドテイクの間に絆が生まれる面白い展開になりました。
マレキスとの取引の間にエーテルを破壊するのが当初の目的だったけど、ジェーンとエーテルを分離することには成功するけど、マレキスは逃がしてしまう。そこでロキは死んでしまう、と思わせて。最終的にどうなったらロキがソーも騙して生き残れたのか、実はよくわかりませんでしたが。
最終決戦が地球だったりするのって、宇宙の神々の話の割りにはスケールダウン感がありますけどね。そもそも神々の世界の描き方もなんで人間世界の中世に近いんだろう、というアナログ感がありますね。神々の設定自体が北欧神話ですから、ある意味仕方ないんですが。
個人的なお気に入りキャラクターはダーシーですかね。真剣であるべきときに回り道をさせてイライラする部分もありますが、憎めないコミックキャラクターをうまく演じていたと思います。
