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トニー・スタークの昔語り、という形態をとりながら、若いころに邪険に扱った研究者に復讐される、という話とテロ事件を交差させながら展開していきます。

前半で研究室が徹底的にやられてアウェイ感の中で出会った少年との交流とかがけっこういい雰囲気だったので期待したのですが、後半になってその要素がほぼ消えてしまい、少年がプレゼントもらって終わり、というのはちょっと寂しかったかな、と思いました。

ペッパーが火の中に落下して万事休すかと思ったらスーパー人間に生まれ変わるとか、まあちょっとご都合がすぎるんじゃないか、と思ったり、敵組織の研究がなんだか大雑把すぎて、テロで隠蔽するのも限界があるんじゃないかと思ったり、政府のネットが簡単に乗っ取られすぎじゃないか、と思ったり、いろいろと粗いな、と思いながらも映像と会話のセンスはいいので間がもってしまう、というところですね。

結局、黒幕は副大統領のミゲル・フェラーだった、ということで亡くなったいまとなっては少しほろりとしたり。テロ組織のボスを演じていたのがベン・キングズレーと、名優の無駄遣いっぷりすごいな、と思ったり。

敵をやっつけるまでの戦闘はもう物量作戦。で、科学力でペッパーの体は元通りになるし、胸のかけらは取り出して、もう動力には頼らないで健康は取り戻したと。え?じゃあもうアイアンマンには変身しないの?アベンジャーズとの関係はどうなるの?と思ったり少し謎が残りました。

最後の最後に、トニーの一人語りは、ブルースに対してだった、でもほぼ冒頭部分で寝ていた、ということがわかり、という落とし方。まあ、俳優のアドリブの遊びとして楽しいんですが、そういうのばっかりだとちょっと食傷する部分もあります。

特典に、「エージェント・カーター」の誕生秘話みたいなショート・エピソードがついていて、なるほどこうつながったのか、というのがわかったのは収穫でした。