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実は以前一度、観ていたのですが、「アイアンマン」を見る前だったのでちょっと意味がわからないところがたくさんあったりして、今度は順番に見たので、ああなるほど、という感じで腑に落ちました。

ただ、ホークアイとブラック・ウィドーに関してはちょっと虚を衝かれた感じで、え、この二人知ってなきゃいけなかったかな?と動揺したのですが、映画としては特に登場したことのなかったキャラクターなんですね。「アイアンマン2」にブラック・ウィドーがちょっと出たのは別にして。

で、今回は「マイティー・ソー」の悪役ロキが宇宙の敵を引き連れて地球侵攻に乗り出す、という壮大な話。青いキューブを奪われたシールドのニック・フューリーがスーパーヒーローを招集して、でもいったんはみんな個人プレーに走ってボロボロになったところを反省して、一致団結して敵を撃退する、というお話。

この回でエージェント・コールソンが殉職。「アイアンマン」2作と「マイティー・ソー」で重要なつなぎ役を果たしてきて、いつも落ち着いたユーモアで和ませてくれていました。彼の死が何よりも全体をまとめる役割を果たした、ということのようです。

シールドでニック・フューリーの下で働くマリア・ヒルというキャラクターも今回初登場。落ち着いた美女で、時々ニックに批判的な言動をとっていて、でも性格がいま一つ把握できなかったのですが、特典映像の別バージョンのオープニングを見たら理由がわかりました。査問委員会で、彼女がニックやアベンジャーズに批判的な証言をするところから始まっていたのです。ただ、実際にこれを採用すると映画全体のトーンがすごく暗く見えただろうな、採用されなくて正解だな、と思ったのも事実。その結果、彼女の性格はぼやけてしまいましたが。

そういう意味ではキャラクターが多いので詰め込み過ぎは詰め込み過ぎ。初登場のキャラクターは性格がわからないうちにバックストーリーを語るわけにもいかないので、全般的に消化不良になりました。

映像的なCGやVFXの物量は大変なもので、そういう見物としてはまあまあ。アイアンマンとハルク、キャプテンアメリカあたりの掛け合いは興味深く見られたと思います。

ハルクに変身するバナー博士役が、前のエドワード・ノートンからマーク・ラファロに代わっているので、ハルクの顔もマークに寄せて作ったようです。性格的にはノートンをあまり引きずらずに作って正解かな。

あと、ニックが今回はちょっとヒステリックに慌てるシーンが多くて、今までヒーロー一人一人をからかうように落ち着いていたのがなんだったのか、みたいに感じられるシーンがいくつかありました。あそこまで人間的でいいのだろうか。