
基本、前作「アイアンマン」の設定を引きずっているのですが、見たのがちょっと前だったので細かいこと忘れていて、でもとにかくトニーとペッパーの関係性がもどかしいのが、微笑ましいを超えて本筋の邪魔になってくる感じがあります。演技力のある二人なのにそこまで楽しめないというのは、やはりヒーローとしてのアイアンマンへの期待感や、会社としての危機感がふわっとしていて、二人がそれにどう対処するか、もあんまり見えてこないからでしょうかね。
自分の命に関わる技術力の限界、をトニーがちゃんと受け止めていないのもイライラの原因でしょうか。ただ無軌道に破綻への道を驀進しているように見えてしまいます。
そこに、昔トニーの父親といっしょに研究していた科学者の息子イヴァンが現れて、アイアンマンに挑戦すると。その彼の戦略もいま一つ冴えない。トニーのライバルの軍事企業のハマーは、悪知恵はあるけど技術開発力は全然ない、という設定で、サム・ロックウェルのおかしさも中途半端でしたかね。彼が賢いのかバカなのか、もう少しどっちかに徹底した方が生きたんじゃないでしょうか。
途中からシールドという秘密組織が介入してきて、アシスタント役のスカーレット・ヨハンソンが実はその一味だとわかるわけですが、彼女はかっこよかったです。