
生身のエドワード・ノートンの逃亡劇や愛憎ドラマとしては見られるのですが、特撮ドラマとしては、うーん、という感じです。
特に前半でハルクの誕生の経緯をオープニングイメージだけで処理したのがなぜなのか、それよりも見せたいドラマが後半にあったのか、というのも疑問でした。
物語の起伏としては、ハルクを捕らえるべく派遣された傭兵(ティム・ロス)が、同じ力を手に入れたくなって暴走する、ということと、前半からパソコンで連絡をとっていたミスター・ブルーが解毒剤を作ってくれるかも、でもいざ会ってみるとハルクを開発した軍と同じように、このテクノロジーに魅せられてしまって、危険性を省みない人物だったということがわかってしまう皮肉。
後は、CGのプロレス、という感じです。後半になって敵のモンスターの方が明らかに強いのに、なんでこんなにあっけなく倒せてしまったのか、よくわからなかったです。あれで死んだのかな?その後生身になっても登場しないので死んだのかもしれませんが。
リヴ・タイラー演じるベティとの関係も生煮え。つきあってた彼氏、どうなってるんですかね。そこに逡巡や罪の意識もまったくない、というのがどうにも理解できなかったです。
あと、CGのハルクの表情がどうも子どもみたいで単純すぎて楽しめなかったです。