
前作の後に大失敗をやらかして、MI-7をクビになったイングリッシュがチベットで修行してカムバックする、というお話。英中首脳会談で暗殺を予告されてそれを阻止するために密命を帯びる。しかし行く先々で手がかりの人物は暗殺されてしまい、しまいには二重スパイの疑いをかけられて追われる身に。さてその意外な暗殺の方法は?真犯人は?
ジョニー・イングリッシュって、ミスター・ビーンそのものではないから、微妙なところですが、人物として期待するのは、間抜けな気取り屋ではあっても、嫌なやつではあってほしくない、と思います。この作品ではタッカーという後輩が現れて、彼に対して威張り散らす姿が、ちょっと嫌なやつに見えてしまいました。
「Xファイル」のスカリー、ジリアン・アンダーソンがMI-7のトップとして出ているのですが、彼女の魅力をいま一つ引き出せていないのも残念なところです。少しまじめすぎるというか、ギャップから生まれるおかしさを引き出しきれていないというか。
ロザムンド・パイク演じるケイト、いいキャラクターだなと思いましたが、ジョニーにどうしてほれるのかは、よくわかりませんでした。彼女は「ゴーン・ガール」と「アウトロー」で印象に残っていたので、今後に期待です。