
偶然ながら立て続けにイーライ・ロス監督作品を見たことになるわけですが、「デス・ウィッシュ」に比べてはるかに正統的に作られた名作。家族の喪失と再生の物語としては、非常にバランスよくできていました。
少年ルイスが学校での友達ほしさに、禁断の戸棚を開けてしまうところとか、真相を知ったジョナサンがルイスを育てていく自信を失うくだり、フローレンスが失った魔力を取り戻すところとか、キャラクターへの共感できる作りになっていたと思います。
「クーパー捜査官」カイル・マクラクランが、まさかの悪役魔法使いアイザックで、若いころの再現映像意外は化け物メイクをつけっぱなしで登場。
映像の雰囲気としては、少し「シザーハンズ」や「ミス・ペレグリン」「ヒューゴの不思議な発明」あたりを思い出させる作品ですね。
ジャック・ブラックもケイト・ブランシェットも、演技のレベルの高さとコメディーセンスを見せつけ、このジャンルではトップクラスの出来になったと思います。