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チャールズ・ブロンソンの「狼よさらば」のリメイクということで、ちょっと動画の拡散とか現代的要素も加味しての演出。ブルース・ウィリスが医者っぽくもなく、タイトルのDeath Wishも全く持ち合わせないままに、エリート意識丸出しの嫌な殺人鬼を演じるという、これはこれでおかしな映画になりました。

妻が殺されて娘は意識不明の重体、医者としてはそれでも日々仕事を続けていて、でも悶々としているところに、チンピラの銃が手に入ったところから、殺意が芽生えるという仕立て。動機としてはいまいちピンとこなかったですが、日々の手術と銃の手入れを並行して描いて、こういう手先の器用な人なら、銃の上達も早いのだ、という無理やりなロジックを押し通したのには感心しました。

そのうち、家の襲撃に関わったチンピラが病院に担ぎ込まれて手がかりを得てからは芋づる式、相手ものこのこと罠に飛び込んで来てくれるという僥倖。罠に飛び込んで行ってあの程度の傷で済んだり、結構ラッキーな手口で相手を殺せたりと、殺しのプロではない故に、だいぶ運頼みのストーリーだった感じがします。

序盤で殺される奥さんがエリザベス・シューでしたね。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズのパート2と3だけ、ヒロイン役になったのも今は昔ですが、相変わらず美人さんです。

途中から弟のフランクの役柄がどんどん重要になってきて、味わいのある演技が見られました。

事件を追っている刑事、最終的に甘々な判断で、主人公を見逃して、ピザを一切れ食べて「幸せ」とか、感覚は70年代の映画でした。

ちょっとまじめに鑑識が働けば、現場の指紋とかも絶対に取れてるはずですけどね。