
今どき珍しい、単純な復讐話ですね。
カトレアの少女としての身のこなしが、忍者女子高生を思い出しましたが、もしかしたらこの映画がきっかけだったのかも、というのは考えすぎでしょうか。
終盤の復讐がうまくいくかどうか、はちょっとお決まりのパターンになりすぎて単調に感じましたが、殺し屋としての彼女の身のこなしや計画性、スピード感はとても見応えがあったので、よかったかなと。
手がかりを残して敵をおびき出す、という作戦の巻き添えで世話になったおじさんとおばさんを死なせてしまう、というのが中盤の逆境なわけですが、どう考えても本人が覚悟の上でやっているとしか思えないのですが。それだけの価値があったことなのか、殺されてから泣くのはいささか身勝手じゃないのか、と感じてしまいました。
また、彼氏に寝顔を撮られて、それがきっかけで身バレする、というのはいくらなんでも緩みすぎじゃないのか、とか。
つまり、手際がいかに鮮やかでも、結局FBIからも、敵からも、ターゲットにされやすい犯行を繰り返していたわけで、ちょっとそれはプロとは言えないのでは。
まあ、いろんな殺し方の手口で意表をついてくれたから、そういう見応えはあったということで。