
一度劇場で見て、エンディングには「ああ、ここにつながるのか」という驚きがあったのですが、やはりレンタルして見直すと、ちょっと荒っぽいな、と思う部分が多すぎてちょっとがっかりな作品かなと思います。
人類発祥の起源を探りたいショー博士とホロウェイ博士が主導した探検、の体裁でコールドスリープで宇宙の果てまでやってくるわけですが、その割にウェイランドコーポレーションが幅をきかせてわがままを言ったり、アンドロイドのデイヴィッドは勝手な行動に出ていたり、そもそもそれぞれの動機や思惑がバラバラで、しかも科学的探索の体をなしてないいい加減なリスク管理、彼らの情報管理は一体どうなっているのでしょう。
ホログラムで先住民の過去がわかる、というのも手がかりとして中途半端だし、彼らの技術力に対するリスペクトも研究心も感じられない。何より検疫に対する考え方が野蛮。本当に21世紀後半の人類ですか?
ウェイランド本人が乗船していた、というのが最後にわかっても大した感動もなく、目的がただの延命だった、というのもせこい。先住民の生き残りも最後に狂暴化して地球を滅ぼしに向かった意図も分からず、彼は錯乱していたのか、それとも人類に対するなにか深い憎しみがあったのか?
解決できない矛盾と謎を残して、中途半端に終わってしまったな、と残念な気持ち。これ、次の「エイリアン・コヴェナント」で解決してましたっけ?やっぱり見て確認しないとかな。
ノオミ・ラパスはいわゆるセクシー系ではないので、露出が多くてもそれほどうれしい気持ちにはならず、閉鎖空間でのシーンが多いので、その意味でも少し物足りなかったですかね。冒頭のシーンとか、映像の設計だけは、わくわくするんですが。