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世界観がキリスト教の欺瞞に統一された荒廃した世界、というところを別にすれば、バイオハザード、ブレードランナー、バットマン、ブレード、ヴァン・ヘルシング、リンカーン秘密の書、などをフュージョンした物語、といえばいいんでしょうかね。

バトルにオリジナル要素がもっとあったらよかったんですけどね。スピードが速い、以外にはそんなに独自のアクションはなく、やや期待外れでしょうか。世界が砂漠っぽいので、その点バイオハザードに一番近いでしょうか。

キリスト教徒以外はどうなっちゃったんでしょうね、この世界。そのキリスト教も堕落し、人々をコントロールする道具としてしか宗教を使っていない、という世紀末的描写は、あらゆる宗教関係者を敵に回しているのですが、そこに一端の真理はあるのかもしれないな、と思いました。

いったんは殲滅したはずのヴァンパイアも、実は生き延びていて、でも教会はそれを隠蔽したい。だからヴァンパイアを退治してルーシーを取り戻したいプリーストを許さない、というのはなんとなくわかるのですが、追手を差し向けて、しかもそれがヴァンパイアに返り討ちにあっちゃうんじゃ、面目丸潰れですよね。

ヴァンパイアの造形が、目が退化して口が牙だらけだと、どっちかというと別な生き物になっちゃった感じがして、あれ、これどこで見たかなぁ、と思ってしまいました。

ラストの決戦、列車の爆破で大ボス死んじゃってますかね。あれで死んだならちょっと物足りないから、続編ができたら生きていた、の伏線かなと思いますが。

「ダ・ヴィンチ・コード」でシラスを演じたポール・ベタニーが珍しい主役。冒頭に出てきた、シャノン、最初「ラザロ・エフェクト」とかのオリヴィア・ワイルドかなと思っていたんですが、まさかのメッチェン・アミックでした。似てますよね。相棒のプリーステスのマギー・Q、高島礼子を少し思わせる面長の美女ですが、テレビ版「ニキータ」で主演していたようです。他にどこかで見たような気がしているのですが、「ダイバージェント」シリーズは見たことないし、人違いでしょうか。

クリストファー・プラマーとかアラン・デールとか、顔なじみの重鎮役が顔を連ねているのはちょっと重厚感がありました。