
ティム・バートンのオリジナル作品と聞かされても不思議ではないけれど原作のある物語。
おじいさんの死をきっかけに、子供のころから聞かされてきたおとぎ話の真相を知ろうとウェールズ沖合の小島を訪れたジェイク。爆撃で焼け落ちた子供たちの家への道はジェイクだけに到達できるタイムスリップの場になっていて…。
H.G.ウェルズの「くぐり戸」を読んだ人には、この奇妙で懐かしい感じがわかってもらえるんじゃないかと思います。現実の世界では自分の親にすらどこか受け入れられていない感覚。くぐり戸を抜けるとそこにはありのままの自分を受け入れてくれる人たち。
後半になってから、人の目玉をたくさん食べるシーンがあって、そこだけちょっとグロかったですが、それ以外は大満足。沈没船を浮かせてブラックプールに向かうシーンは、そういう展開があったか!と映像にも発想にも感心しました。ミス・ペレグリンが思ったほど活躍しなくて、その分ジェイクとエマの淡い恋に焦点が当たっていた感じでした。