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リドリー・スコットらしい、容赦ない演出によるクライム・ストーリー。

豪華なキャストで破滅の予感、タブー感はたっぷり。

何が不足かというと、マイケル・ファスベンダーの演じる弁護士が、事態についていけてない感じが、観る側の共感を呼ばない点でしょうか。ちょっと事態の進行に対して鈍すぎ、反撃らしい反撃もできない点。同情したくなるほど無邪気でもないし、何かを積極的に暴けるほど有能でもない。

観客も一緒に裏切ってオチまで見せきってほしいところが、中盤で予測のついた悲惨な結末に淡々とたどり着くだけなのが殘念。

それでも、オリジナリティーのある描写はたくさんあって、何年かしたら再評価されるのかもしれませんけどね。