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「エージェント・マロリー」とかを見ながら、いろいろと器用にこなす人だけど、本当の強みはどこなんだろうな、と漠然と感じていたのですが、この作品では脱帽です。一度ハリウッド的な工業製品を脱して、自分なりの作り方にこだわって復帰した、という作品らしいので、いろんな意味で祝福された作品ですね。

チャニング・テイタム、アダム・ドライバー、ダニエル・クレイグなど、キャラクターを肉付けできるキャストを得て、ちょっとジム・ジャームッシュとか、ハル・ハートリーとも似た、オフビートな深みと、先が読めないけど期待をさせる脚本の運びで、集中力が途切れることもありませんでした。

オープニングから、ジョン・デンバーのそれほどヒットしなかったSome days are diamondsが流れてうれしくなってしまいました。後半ではTake me home, country roadsも流れて、ウェスト・バージニアの人々がこの曲をどう捉えているか、が感動的に伝わります。マニアックな知識を披露するジミーの娘がキュートすぎる!

キャサリン・ウォーターストンも、ファンタジーもできる人なんでしょうが、やはりこの日常的な存在感を出せる人なんだな、とあらためて思いました。「エイリアン」シリーズではちょっと無理してるかな、と思ったので。