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遅ればせながら、見てきました。基本的には、音楽に浸る映画で、それ以外には、フレディの魂の彷徨として、「家」「家族」を求め続けた人間として描いているということでしょうか。

そうすることで、結果的には彼の人生を彩った「パーティー生活」「ソロ活動」などは「悪」として描かれてしまう。特に残ったメンバーからするとそうとらえざるを得ない部分があるのでしょうね。これをフレディ自身がどう捉えただろうか、というのはちょっとわからない気がしました。

音楽については、結構ふんだんに使われていて満足なんですが、時々おや、と思うような編集がしてあって、必ずしもリズムで切っているわけではないな、というところがありました。

ラミ・マレック、顔が必ずしも似ているわけではないですが、とてもよく頑張っているな、と思いました。しゃべっている時の声については、ちょっと惜しいな、という印象。フレディのインタビューはいつもウィットに富んでいて、上品で少し甲高いところがあったのですが、ラミの声は少し太くて、体調悪そうに聞こえるので、なんだか若いころから晩年っぽいな、と思ってしまいました。少し顔が大きくて、体とのバランスが引いた絵で見ると本物とは違うな、というところはありましたが。メンバーで一番似ていたのはブライアンでしょうか。

音楽的なサウンドの進化の軌跡をたどろうと思うと、ちょっと時系列的に不正確な部分があったりするのですが、クイーン初心者も対象に分かりやすく、ということであれば、もう文句ない出来だと思います。