
先日、「フリー・ファイヤー」でも大々的にフィーチャーされたのですが、この映画でも「緑の風のアニー」「カントリー・ロード」とジョン・デンバーの音楽が大フィーチャーされていて少しびっくり。新たなブームがきていますかね。
前回のエンディングからそのまま設定を引き継いで、新たに事件が起きるかと思ったら、まさかの大量虐殺でキングスマンの組織壊滅からスタートしてびっくりさせます。ロキシーがあっけなく死んでしまったのはとても残念。そして、お笑い担当かと思っていたスウェーデン王女役のハンナ・アルストロムがまさかの継続で、結構重要な役割を。エグジー役のタロン・エガートン、少し老けて見えるカットがいくつかありましたが、少し吹越満さんに似てるな、と思ったりもしました。
組織の建て直しの手順としてアメリカに渡って似た組織を探り当てる、などはうまい世界観の広げ方だな、と思っていました。
麻薬女王のポピー役にジュリアン・ムーア。大女優ですが、やさしさとか包容力よりも、エキセントリックな神経質さを全面に出したコメディエンヌとしての彼女はとても面白いと思うので適役かなと。ハル・ベリーも途中からどんどん存在感が増していったおいしい役柄かと。そして、エルトン・ジョン!ここまでやるか、というぐらいに本人役を生き生きと演じていて、
いくつか描写としてどうかな、と思うエログロはあったのですが、気にしない人の方が多いのだろうか。アクションシーンは前回の延長で、カメラが良く動いて回転したりキャラクターと一緒に転がったりするので、これがこれからのアクションのトレンドになっていくんだろうか、と思ったり。
今回で残念なのはマーリンは今回で退場してしまうこと。「カントリー・ロード」のシーンはちょっと感動してしまいました。そして、まさかのハリー復活。記憶を取り戻したり、判断力が疑われたりするところは重要な縦軸として機能していますね。