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デンゼル・ワシントンとイーサン・ホーク、という、役作りに真摯に取り組む二人が、ロサンゼルスのストリート出身の作家と監督を得て、オールロケで臨む、超リアルな麻薬捜査クライムムービー。

勤勉な警察官から出世を夢見て麻薬課の刑事になったジェイク(イーサン・ホーク)の初日「研修日」を時系列で描いた物語。伝説的な凄腕刑事アロンゾ(デンゼル・ワシントン)は教科書を片っ端から否定して独断ぶりを発揮、それは大きな正義をなすための必要悪なのか…、がテーマ。

途中で出会う売人の大物にスコット・グレンがなってたり、トム・ベレンジャーが悪事で成り上がった大物になってたり、スヌープ・ドッグやドクター・ドレがチョイ悪役で出ていたり、興味のつきない作品。

途中から、もう一線を超えてしまったのがわかってきて、やっぱりデンゼル・ワシントン、従来の殻を破った超悪役!それも、自分の正義に確信を持った狂信的な悪!初めはとにかく出世がしたくて迷いながらいやいや従っていたジェイクが、次第に自分の譲れない一線を発見し、そして絶体絶命の罠からまさかの伏線で生還し最後のクライマックスを迎えます。

終盤、少し、ハーヴェイ・カイテルが主演した「バッド・ルーテナント」を思い出すところもあったりしたのですが、これは後味はあんまりよくないですが傑作と言えるでしょう。