
予告編で見て魅力的な設定だな、と思って楽しみに見たので、予告編以上のものがないと余計に残念に感じてしまいました。
ジャスティン・ティンバーレイクという、元子役アイドルだからという甘えがあったとはおもわないのですが、彼とキリアン・マーフィの魅力で引っ張りきれるか、というとそれはちょっと無理、という感じです。
行ってみれば未来版ボニー&クライドなのだと思うのですが、未来の犯罪捜査として、こんなゆるゆるのセキュリティーと、個人的な努力に頼った捜査なんていうものはちょっとありえない。いつの間にか犯罪に加担しているシルヴィアの動機付け、スラム出身でありながらウィルを追い続けるレイモンド、娘を人質に取られてどう思っているのかよく分からない父親フィリップ、途中から急に目立ち始める時間強盗の立ち位置など、何も積み上がらないまま終わってしまったな、と残念でなりません。
お金にたとえるならばどんなに巨額を盗んで貧乏人に分け与えても、システムに対する打撃にはならない、どう構造を改革するか、のビジョンがないままに進行して、主人公もなにも学ばなかったとしか思えないのです。
みんなが25歳で成長が止まっている、という設定は画面には非常に魅力的に現れていて、ビジュアルが個性的、目に印象のあるいい役者さんを揃えたな、と思ったので余計に残念でした。
シルヴィア役のアマンダ・セイフライドは「マンマ・ミーア」で出世したんでしたかね。あとツイン・ピークスの新作でウェイトレスのシェリーの娘ベッキー役で出演してました。あとすぐに死んでしまう母親役のオリヴィア・ワイルドは「ラザロ・エフェクト」「カウボーイ&エイリアン」「トロン・レガシー」と、SFホラー専門みたいですが、もっと評価されていい人だと思います。
撮影監督がロジャー・ディーキンスで、「ブレードランナー2049」の他、コーエン兄妹でもおなじみの人で「ビッグ・リボウスキ」で見たばかりでしたが、いい絵を撮りますよね。