フランス語の原題はANTIGANGらしいですが、英語のタイトルはThe Squad。フランス映画のスタイリッシュぶりが、アメコミ的ベタと出会うとこうなる、という例のような映画です。

ジャン・レノ率いる、はぐれものの精鋭チームが、堅物署長の妨害を乗り越えて悪を退治する、という構図です。
まあ、実質的のこの精鋭チームも映画が終わるころには半ば壊滅しているのですが。

ストーリー的には、この人たち頭悪いな、とか、今まで見たパターンの繰り返しのように感じる部分もありますが、仕事とプライベートがあり得ないぐらい入り乱れているのがフランス流なんでしょうか。ジャン・レノも、クールなタフガイ、というところを越えた、ダメ中年ぶりで、そこがまたいい、という人もいるのでしょう。

銃撃戦の映像などはハリウッドとは一味違う構図、場所を広く使った映像で爽快感があり、リアリティーを感じます。

序盤のアクションの爽快さがずっと続いてもいいなと思ったのですが、途中でずいぶん辛気臭い話になりかけ、クライマックスは数で相手を圧倒しているので負けがあり得ない展開に。ラストちょっと前のカルティエの一人での肉弾戦が実質的にクライマックスなのかも。普通ならナンバーツーが単身で敵地に乗り込んだら、そこで犬死にして大ボスの弔い合戦がクライマックスなんですけどね。

悪役は全体に小物感が払拭しきれませんでしたが、まあいいです(笑)

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