グスタフ・レオンハルト、もっぱらバロック音楽のFM番組などを通じて知りましたが、ボックスが出たのでまとめて聞き始めています。

1枚目のゴルトベルク変奏曲からして、なんとなく今まで持っていたイメージが裏切られました。
本人写真がものすごく学者風なのですが、ぜんぜんそういう感じでなく、もっとしゃれっ気があります。

特にゴルトベルク変奏曲はグールドのピアノの理知的なアプローチが知られているので、8分音符をよれたように崩して弾く、踊るような演奏は新鮮。全曲そう弾かれたら酔ってしまうけれど、そうではないメリハリのつけ方。

貴族の世界での遊びとしての軽さを意識しているかのよう。

オルガン曲も少し聞いていますが、コラール・プレリュードの平和さ。同じくバッハの権威として知られるカール・リヒターのシリアス一辺倒と比べると、音色の柔らかさ、聞きやすさはテクニックとともに際立ちます。

なんでもっと早く聞かなかったんだろう。

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