ウィリアム・スタインバーグの28枚組のボックス聞き終わりました。
最後に入っていた、「第九」でびっくり。右からヴァイオリンが聞こえます。単純ミスですかね。
いろんな作曲家を取り上げていますが、とにかく特徴としては、明快。なにが他の人と違うか、というと、一番は低弦のリズム感ではないでしょうか。
19世紀後半から、オーケストラの規模がどんどん肥大化し、音響的にも複雑なものが増えました。ホールも大きくなり、残響のコントロールも大仕事。そんな中で、作曲家の書いた音と、現実に聞こえる音、オーケストラの演奏レベル、などに微妙なギャップが生まれたと思っています。
一番割りを食ったのはリズムではないでしょうか。特に低弦はモコモコしたり、遅れて聞こえたりすることが多くなり、オーケストラ全体におけるリズム隊、という位置付けを失い、ただのコード上のルートを弾く楽器、という存在に甘んじていたと思います。
スタインバーグの演奏では、これを奏法やアクセントによって相当改善されています。ある意味、作曲家が譜面を書きながら思い描いたのは、こういう音だったのではないでしょうか。
最後に入っていた、「第九」でびっくり。右からヴァイオリンが聞こえます。単純ミスですかね。
いろんな作曲家を取り上げていますが、とにかく特徴としては、明快。なにが他の人と違うか、というと、一番は低弦のリズム感ではないでしょうか。
19世紀後半から、オーケストラの規模がどんどん肥大化し、音響的にも複雑なものが増えました。ホールも大きくなり、残響のコントロールも大仕事。そんな中で、作曲家の書いた音と、現実に聞こえる音、オーケストラの演奏レベル、などに微妙なギャップが生まれたと思っています。
一番割りを食ったのはリズムではないでしょうか。特に低弦はモコモコしたり、遅れて聞こえたりすることが多くなり、オーケストラ全体におけるリズム隊、という位置付けを失い、ただのコード上のルートを弾く楽器、という存在に甘んじていたと思います。
スタインバーグの演奏では、これを奏法やアクセントによって相当改善されています。ある意味、作曲家が譜面を書きながら思い描いたのは、こういう音だったのではないでしょうか。