定期がよりによって切れていたので更新に6万円もかかってしまいました。へむむ。都営線ももはや「パスモ」とやらの運用が開始しているというウワサも聞いたのですが、手持ちのSuicaとうまいこと交換できるのか分からず、結局時間もないので面倒くさくて、従来通り、定期券は定期券で持ちつつ、必要に応じてSuicaも使うことに。

会社で仕事をしていると、なにやら訪問者があるとか。誰かと思ったら、なんと、3年ほど前に仕事で付き合いのあった子役の男の子でした。主に音楽コーナーをやっていたので、かなりディープにつきあってたかなと思います。いまはもう結構大きくなって、大学生かと思ったら、まだ高校1年生。

ハーフの子なので、今は何をしてるのかと思えば、「今は本格的に音楽をやってます」とのこと。よくあるロックバンドかなと思ったらなんと、ミュージカルをやってるんだそうです。

ふと4年近く前の夏のことを思い出しました。当時彼は声変り直前で、ぼくが独断で選んだ、高野寛の「虹の都へ」のハイトーンに苦しんでいたっけ。しかも舞台の上でナマで歌うという、ミュージカルもどきの主役で、テレが抜け切れずに苦労していたっけ。

まだ幼さを残していた彼は、その素材のよさは随所に感じさせてくれたものの、練習中にもちょっと調子が悪いとふてくされた様子を見せたり、言い訳が多かったりして、そのことも含めて練習中には結構厳しいことを言ったような覚えもあります。

よかれと思って言うことも、その時の本人の受け取り方次第ではどういう結果になるか分からないことも多々あるのですが、今日会った彼が当時を振り返って言うことを聞いてちょっとびっくり。

「あの頃はわがままばっかり言ってすいませんでした」

だって。

自分が高校1年生だったころに、誰か年上の人に対して、そんな謙虚なこと言えただろうか。たぶん百歩譲ってそんなことを思ったとしてもコトバには出せなかったろうな。

素直にまっすぐ、生きてるんだな、若者。

正直、ちょっと感動したんですよ。本人に向かって言えたのは、
「君がいまそうやって音楽を続けていることがうれしい」
ぐらいのべたなセリフにすぎないんですが。

自分の人生のある時期の仕事に注いだ情熱の一部分がなかったら、この青年の現在はなかったかも知れない、そんなことも思われて、そらおそろしくもあり、なんていうこともあるのですが。

別に彼がもしも音楽で成功したらうれしい、とか誇らしい、とかそういう部分とは全く違っていて、「ああ、こうして何かを渡して、受け継がれていくモノがあるから人生には意味があるんだ」という、コトバにしてしまえば当たり前のことを直接体験したことに感動したんですよ。

まあ常日ごろから「紅白出場歌手を2.5名育てた」とかふざけて言ってるわけですが、なんか、じわじわきました。

なんて言っていい気になった帰り道に、ケータイのバッテリーパックを何かに引っかけたついでにぶん投げてしまったらしく、もちろん通話不能、メールもできません。