実家に戻ると入院しているはずの父親もおり。

どういうことかと話を聞くと、「病室が狭く、設備も古く、我慢できそうになかったので別な所を紹介してもらい見てもらうことにした」という。

「わがまま言わずにとっとと入院せい」と叱ろうかとも思ったが、環境がマシな所の方が闘病のための気力になるのかとも思い、黙ることにする。

洗面所の風呂から上がるとソファの下に素早くはい込む影が見えたような気がした。ゴキブリにしては足が長いしネズミにしては小さい。おびき出してみようとしてホウキの柄を入れてみたり、ソファをずらしたりしてみたら、壁にはい上がる。

ヤモリだ。

お久しぶり。


そのまま報知しようかとも思ったが、家の中で非業の死を遂げるのは不本意だろうと思ったので捕まえて玄関そばの茂みに放してやった。


がんばれ。