
…この感覚は、もはや動物園に行った感覚かも、と思いました。
演劇か、と言われると違うように思い
コントか、と聞かれると正確でないように思い
漫才か、と問われるといい足りなくもある、そんな舞台。
もはやシティボーイズのメンバーそれぞれの中には、「何かをうまくいかせよう」とかいう計算はなく、あらかじめ準備されたその場に出て行き、リアクションしては退場していくだけのようにすら見えます。
われわれは、なにか希少価値のある天然の生きものの生態を眺めるために、一緒にオリの中に入ってしまったかのような錯覚にさえ陥って、ただ流れを忘れた時空の中に放り出されているようなものです。
だからこそ、そのちょっと外側から猛獣使いのようにかれらを手なずけようとするいとうせいこうさんの努力というのがまた涙ぐましいのだろうな、と思ったりするわけで。
そのためには、今回のような豊かな自然に取り囲まれた、仮設テントというのは、より似つかわしい環境だったと改めて思うのでした。