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高校時代の後輩がやっている合唱団があって、誘われていたのだけど、仕事の帰りにちょうど時間が合ったので寄ってみました。

千駄ケ谷の駅の真ん前にある「津田ホール」。いつのまにかこんなきれいなホールができていたとは。どうも津田塾大学と関係があるようなないような。

で、コンサート自体は、その後輩の合唱団「新しい合唱団」のステージだけではなくて、日本現代音楽協会が主催の、「現代音楽展2006」というイベントの一環で、現代音楽の中の合唱曲の新しい作品を紹介する、ということだったらしい。

いかにも現代音楽、という抽象的なものから、老子・荘子・李白の漢詩に曲をつけたものとか、源氏物語に曲をつけてみたりと、それぞれに違うベクトルを向いていて、けっこう楽しかった。

ただ、「現代音楽」というあり方をどうとらえたらいいんだろう、という根本問題に対しては「これ!」という解決策は見えなかったような気もする。

難しい詞に、難しい曲をつけても、そこに人を自然に誘うものにはならないというか。みんな自分の表現に一生懸命なんだけど、自然に耳に言葉が飛び込んでくるような積み重ね方や、言葉の意味に対して音が別な意味を付け加える、というような奇跡的な瞬間はあまり訪れなかったなぁと。

作曲家が、昔の作曲家ほど素直になれない、というか、なんて言うんだろう。「芸術のための芸術」と思った瞬間に、作曲家が演出することをやめてしまったのかな。

「新しい合唱団」の指揮者の田中信昭先生は、見るのが20年ぶりぐらい。だいぶ縮んだようにも見受けられるし、さすがにお歳を召されたけど、相変わらずの元気な指揮ぶり。最後に作曲家を立てて挨拶する謙虚さは相変わらずだった。