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「ツイン・ピークス」がヒットしたのはもう10年以上前なんですね。久しぶりにリンチ作品をみて、やっぱり圧倒されました。

どっちかというとこの10年、非メジャー路線の監督で世の中の話題をかっさらってきたのは、タランティーノでしたね。改めてリンチ作品を見て、人物のイメージづくりや演技指導、編集のセンスは結構共通したものがあるように感じました。ただ、混迷の度合いは、やはりリンチ作品の方がはるかに上です。

正直に言ってしまえば、前半と後半で主要な人物に関するほとんどの解釈が逆転してしまい、何が現実で、何が幻想なのか、厳密な意味での区別はつかないのだと思います。いくつかのシーンは意図的に混乱を招くために入れてあるように見えるし、幻想だとしても、主人公のベティ=ダイアン(ナオミ・ワッツ)が知り得ないようなシーンをどういう視点で描いているのかは不明な部分はたくさんあります。

ただ、この映画の中における「ハリウッド」というものが虚実ない交ぜになりながらいろんな人々を飲み込んでゆく、その装置としての働きぶりが、本当の主人公なのかもしれません。

キャストの中でこわかったのは、ベティがロスの空港に着いたときに幸運を祈ってくれたちょくごにタクシーの中で哄笑する老夫婦でした。