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「ハムナプトラ」の続編にでてきた、サソリのオバケの元の姿、スコーピオン・キングのお話です。

ザ・ロックが主演で、ケリー・フーという東洋風の美女が共演しています。

まあ、台詞回しとか声質、体格はシュワちゃんにずいぶん似ています。王家の内紛を収めるために雇われた、殺し屋一族の最後の生き残りが、依頼された暗殺の途中で裏切りにあい、すべてを失って復讐に燃える、というお話です。

まあ、エンタテイメントとしては、そんなに複雑でもない筋なので、あんまり考えないで楽しめる、というものですが、反面どうなんだろう、と思う部分もあります。一番大きいのは、この人、登場直後はともかく、話の大部分においてはそれほど強くない。体格はいいし、刃物はたくさん持っているんですが、なんか純朴というか、お人好しというか、ちょっと知恵の回る悪者には軽くいなされてしまって、すぐに取り囲まれたり、手傷を負ったりしてます。いろんな人の好意で助けられたり、救われたりしてるから今の僕はあるんです、みたいな。

その割には初対面の人に「いまは殺さないでおいてやる」みたいな、何様だ発言が多いのがかえってカワイイ、という不思議なキャラです。まあ、そういう風に慕われる、というのがカリスマの条件だとしたら、彼はその条件を満たした勇者なのでしょうな。

たぶんですが、制作者側の論理は、「ただの一匹狼の殺し屋」が、他の全員のニーズに応えて、本人の希望はさておき、王としての立場を引き受ける決心をする、という成長の物語なのでしょうな。ロード・オブ・ザ・リングの王の帰還といっしょです。

黒人の王様がいたり、実験好きの科学者もどきがいたり、子役がいたり、霊能者がいたりで、条件面はだいたい備えていたと思うのですが、トータルでなにか決め手に欠ける、ちょっと惜しい作品でした。悪役が小粒なのかな。

で、この人が「ハムナプトラ2」であの情けないCGになっちゃうのか、と思うとちょっと悲しくなるのでした。