いままでずっと間違って生きてきました。ひげの剃り方。

だいたい普通の人はどうしてるんでしょうね、ひげを剃るとき。多くのサラリーマンの人は朝、出がけに剃るんでしょうか。僕はぜったいいやです。なぜって、時間に追われて焦ると切り傷ができそうじゃないですか。

電気剃刀もいやです。あの、肌の脂をアルミが引き延ばしていく汚れた感覚。ヒゲだけじゃなくて、肌の表面の細かい汚れもバターみたいにのばして塗りたくる感覚がもうたまりません。

で、必然的に夜、剃る習慣がつきました。しかもお風呂の中で頭を洗いながら。

だけど間違っていたのです。僕の剃り方は。

なんできれいに剃れずに剃り残しが出てしまうのか、ずっと疑問だったのですが、それはもう、根本的に剃り方に問題があったのです。

今までは、シャワーを前回に頭から浴びながら、剃るそばから洗い流すのが習慣でした。そのほうが剃りかすがきれいに落ちるし、肌にもいいかなと思っていたのです。で、今日はシャワーを浴びずに先に泡だけつけて剃ってみました。

「ジョリ、ジョリ…」電光のように衝撃が体を走り抜けました。カミソリの当て方の微妙な差が瞬時に伝わるようになったのです。いま、自分は剃り残しを出しているか、いないか…。それを判断する重要な要素、それは「音」だったのです。この音に無頓着にカミソリを買い替えて2枚刃、3枚刃、4枚刃といくら増やしたところで宝の持ち腐れです。

カミソリで剃るな、耳で剃れ!

私の座右の銘です。