

本編を見終わってから、メイキングをちょっと見て初めて気付いたのですが、これは、ホラーものの古典の「The Mummy」のリメイクだそうです。で、リメイクした方の原題もちゃんとThe Mummyになっています。訳せば「ミイラ」その物なので、ちょっと地味なタイトルになったかも知れませんが、「ハムナプトラ」という、場所をメインに打ち出したタイトルにした事で、映画全体の焦点がややインディジョーンズ風の探検もの、と誤解させる方向にシフトした傾向はあったかも知れませんね。
もちろん、宝探しのシーンもふんだんに出てはくるのですが、あくまでもここで追いかけるべきは、考古学者のうっかりから偶然復活してしまったミイラの怨念、その生と愛へのと見るのが正しいでしょう。それに足る演出と演技だったと思います。
監督の姿勢も正しく「ホラー」している、というか古典の世界をきちんとふまえた上で血しぶきが飛び散る「キモい」映画ではなく、見せない事で想像力をかきたてる、上品に「怖い」映画を作り出す事に成功していると思います。派手なCGがふんだんに使われていますが、すべては俳優の演技をベースに、伝わるものを、という心がけから来ているのがメイキングから伝わってきます。そういう意味で、現場での俳優さんが気持ちよさそうに仕事していたのが伝わってきます。パート2で、主要なキャストが全く前作のイメージを裏切る事なく再集合している事からもそれは伝わってきますね。
さて、主演のブレンダン・フレイザー、声が堂々としていていいです。しかし、僕は知っています。この人はかつて「原始のマン Encino Man」で、古代人役をやっていたという事実を。MTVのDJ、ポーリー・ショアの映画デビュー作として作られた90年代前半のかなりトホホな映画だったはずですが、当時のイメージは払拭して、堂々としたコメディーを演じています。アクションも出来て、ボケられるのは、貴重な人材だと思いますね。すぐに勘違いしてバカが出来なくなるスターが多いだけに。レイチェル・ワイズも絶世の美人ではありませんが、かわいらしいです。誰かに似ていると思ったら、歌手のフリップフラップにちょっと似ているかも。
レイチェル演じるイヴリンのお兄さんジョナサン役をやっているジョン・ハンナという人、なかなか楽しいコメディアンです。ちょっとボブ・ペックにも似ていますが、もっと似ているのは、ペット・ショップ・ボーイズのどっちか片方の人。名前は覚えていませんが。